2017年12月13日水曜日

「不動産投資本」出版の仕組み

こんにちは。
栄不動産株式会社です。
http://s-fudousan.cbiz.co.jp


東京ではたくさんの不動産投資のセミナーが開催されています。
セミナー出席者には主催者や講師が書いた本がプレゼントされることがあります。

メールマガジンの読者になるだけでその会社の社長が書いた本のPDF版が
プレゼントされたり、不動産投資本はいろいろな方法で無料でもらえます。

○冊買ってくれた人には○○が特典としてついてくるなどの広告も見かけます。

アマゾンで不動産投資のカテゴリーで本を探すと
500以上の本が売っていて、2017年に出版された本だけでも
100以上の不動産投資本があります。

不動産投資本の出版ラッシュには出版者側が

仕掛けている仕組みに原因があります。




○不動産投資本の大半は広告




当社にも定期的にいろいろな出版社から
不動産投資本出版の勧めの連絡がきます。

数百万円の費用負担で単行本の出版ができて、費用によっては
本屋さんの平積みの目立つポジションに本を置いてもらえるそうです。

数百万円をかけて企業や個人が本を出すのはブランディングのためであることが
多く出版という信用力を利用した広告としての効果を狙ったものです。

「○冊買ってくれた人には○○をプレゼント」などの企画は広告費の回収のために
行われている可能性が高いです。

販売されている全ての本が広告ではありませんが、
大半は広告と考えて良いと思います。



○不動産投資本の情報は少し冷静に分析する




不動産投資本=広告と考えれば、内容を冷静に考えられると思います。
自分の会社や事業を宣伝したいのですから魅力的なことがたくさん書いてあります。

例えば、有名な『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ氏著)も
著者はアメリカ人でアメリカの話だということを差し引いて読まなければ
日本の不動産投資に活かせる正しい情報にはなりません。

この本にはたくさんの有益な情報や考え方が書かれていますが、
実例は「アメリカでアメリカ人に起きたこと」ということを
前提として情報をとらえる必要があります。


アメリカではノンリコースローンが主流です。
ノンリコースローン(non-recourse loans)とは、
対象物件の事業収益または事業資産の範囲に債務履行が限定された融資のことです。

借手は対象物件の事業以外の資産を処分してまで、
債務の返済を求められることはありません。
その分、金利は高くなります。

日本では一部の不動産証券化市場におけるSPCに対してノンリコースローンによる
融資が行われているようですが、一般の投資家向けには行われていないようです。

アメリカと日本では事業が失敗した場合のイメージにも差があります。
ドナルド・トランプ氏はカジノ・リゾート事業を経営する会社を
破産させた経験があります。
しかし、今はアメリカ合衆国大統領です。

制度の違いはありますが、日本では破産したことが公になっている人が
総理大臣になる可能性は相当に低いのではないでしょうか。

日本とアメリカでは少し調べるだけでもこれだけの違いがあります。
『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで参考にするとしても
本に書いてある情報の取捨選択が必要になります。

日本の不動産会社(有名な投資家)が広告目的で書いている本ならば、
なおさら取捨選択が重要になります。


〇大切なことは情報の分析



不動産投資本が広告やブランディングが目的なものと考えれば
内容を吟味する必要性があることは明らかです。

不動産会社なら顧客獲得や囲い込みが目的でしょう。
最近は無理な投資でお金に困った有名投資家が本を広告にして
(メルマガ登録で著書をプレゼントなど)
多額の授業料がかかる不動産投資塾に勧誘をしていたりします。

不動産を扱う仕事をしていると、この人は「不動産業者にだまされたな」と
感じることが多々あります。
※最近はだます側に不動産コンサルタントや有名な大家さんの投資塾が加わり
 とてもカオスな状態になっています。

「だまされた」というのは噓をつかれたのではなく、
必要なことを伝えられていないことのほうが多いように感じます。

これから起きる可能性のある運営上のリスクや売却時の見通しなど
聞かないと教えてくれないことはたくさんあります。

本やセミナー、知人からのアドバイスなど情報を得る機会は
たくさんあると思います。

情報を得た時にはフラットな視点でその情報を分析してください。
絶対に鵜吞みにしてはいけません。
自分にとって有利だったり自分の意見と同じことが必ず有益とは限りません。

冷静な情報分析が不動産で失敗しないためには大切です。


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